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ボードッグ(Bodog)グループの最近の混乱
ボードッグといえば日本では一般的には格闘技などのスポンサーとして知られています。その「ボードッグファイト」の他にも音楽を扱う「ボードッグミュージック」など、オンラインギャンブルの他にも多角経営をしている一大企業です。
すでに気づいている人もいると思いますが、現在ボードッグ(www.bodog.com)のサイトに行こうとすると、何も表示されません。その代わりにミラーサイトとして「www.newbodog.com」が準備されています。
多額の費用を使って「BODOG.COM」のブランドイメージ戦略を展開してきたのにこの変更は一体なぜなのでしょうか。また、「www.bodog.com」から、新しい「www.newbodog.com」にリダイレクトもされないので、ちょっと怪しいなと思っている人もいるかもしれません。
この理由はアメリカにあります。
結論から言うとボードッグのドメイン(www.bodog.com)はアメリカ当局により没収されてしまいました。アメリカの禁止法が出来てから、ボードッグ関係者とアメリカ当局はいわゆるケンカ状態が続いていて、ボードッグの社長を含め誰もアメリカに近寄りませんでした。
そんな中、アメリカにあるゲームソフトウェアの会社「1st Technology」はボードッグに自社のゲームの使用を許可していたのですが、今回アメリカの裁判所に自社の特許をボードッグによって不法に使用されている、との訴えを起こしました。
アメリカ当局からすれば待ってましたとばかりに、裁判所の裁定に従いボードッグのドメインを没収したというわけです。これができるのは「ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)」というドメイン名などの世界的な管理を行っている団体のおかげで、トリックは1非営利団体であるのにアメリカ商務省の傘下に入っているからです。
このため、社長のカルビン・エアー(Calvin Ayre)氏は事態の説明に躍起になっていて、サイトにも社長みずからのコメントが載っています。
以上のような流れが最近2週間ほどでありました。しかし、ここにきて、カルビン・エアー氏が新しい戦略を打ち出しました。
カナダのカハナワケ(Kahnawake)の有力企業「Morris Mohawk Gaming Group」と戦略的パートナーシップ契約を結びボードッグブランドを再使用できるようになったと発表しました。どのような権限でこういえるのか不可解なとこともありますが、ボードッグからすれば協力してくれるのであれば拒む理由はないでしょう。
カジノのサービスに関してプレイヤーからの文句は特段出ているわけではないようですが、これだけ大きなスケールでゴタゴタが起きていると近寄りがたくなるのも理解できます。たとえて言えば「ヤフー」がいきなりアクセスできなくなって、「ニューヤフー」として登場したようなものでしょうか。
2007年9月 9日